売却できない墓地を処分する時の流れ
お墓が遠くてなかなかお墓参りが出来ないなどの問題が生じた時、お墓を近くへ移動させることがあります。
移動の流れは、まず新しくお墓を立てる墓地を購入し、市町村役場へ改葬申請を行います。その後、新しい墓地へ納骨をするのですが、その際、元々使っていた墓石と墓地を処分する必要があります。
墓石の処分には、まず魂の入っている墓石から魂を抜いてもらいただの石に変えてもらうお魂抜きをお寺で行ってもらうことが必要です。墓石は一つの家が使用し、再利用をしないというのが一般的ですので、お魂抜きのあとは費用を払って処分してもらいましょう。
次に墓地ですが、不動産と同じ感覚で土地を売却しようと考える方が多いかもしれません。
しかし、基本的に墓地は永代使用料を払い、その土地を使用する権利を購入しているだけなので、不動産と違って土地を売却したり、使用権を他の人へ転売するようなことは出来ません。
使用しなくなった時には使用権を、その土地を貸してくれていたお寺や所有者・管理者に返還する形となるので、それまで支払ったお金が戻ることもないのです。
むしろ、お墓を立てていた場所を更地にして返還する必要があるため、墓石同様、その分の費用がかかってくるのが一般的です。